【経営スタンス】
“経営”と聞くと少し難しく聞こえるかもしれませんが、美容室の“経営”は他の小売業とかより少しシンプルかもしれません(今は他やってないからあまりわかりませんが)
売掛金とかもない事業なので、最近俗にいう「黒字倒産」みたいのもあまりない業種です。
カットで例にしてみると
1ヶ月カット¥1000で1000人
¥1.000.000の売上になります。
ただ¥1000人を1ヶ月でまわすとなるともちろんスタッフも多く、人件費のコストもかかります。そこに家賃、光熱費、材料費(カットだけだとそこまでかかりませんが)、借入があるなら返済、その他諸々の出費は毎月かかるわけです。
家賃¥100.000
光熱費¥50.000
材料費¥50.000
と設定したとして
問題なのが人件費
美容室ではこれが多く締める割合です。
もちろん“最低賃金”という法で制定されている問題もありますから安月給にも限界があります。安くあげるなら社会保険非加入の非正規雇用(簡単に言えばバイト、パート、契約社員)をより多く雇用するしかないですね。
仮に一人当たり¥200.000で雇用しましょう。
×オーナー自らも現場入るとして4名
オーナーも¥200.000ならば×4名で¥800.000
プラス社会保険加入しているならば¥150.000から¥200.000くらい別で社会保険事務局から請求がくることでしょう。
この時点で
家賃¥100.000
光熱費¥50.000
材料費¥50.000
人件費¥800.000
社会保険料¥200.000
計 ¥1200.000
すでに¥200.000の赤字です。しかも1000人/月のお客様をこなすには250人/1人
出勤25日だとしたら10人/1日
なかなかしんどいですね(笑)
それがカット料金¥2.000だと同じ人数やったら¥2.000.000
プラスが¥800.000に変わりました。
しかし料金あげることにより、サービスの質も求められるので、やっつけ仕事で来なくなったお客様もいます。安いから来てたのに来なくなったら本末転倒ですね。
ここから先はオーナーの裁量です。
- 安く人件費を抑えて長時間労働でこき使ってスタッフを入れ替えまくるのか
- 他の経費を抑えて売上を上げて利益を出してスタッフに給与還元していくのか
- 一定の利益までいったところで時間を短縮したり休日を多くして従業員に還元するのか
- 予約の取り方は?(無理無理に予約を詰め込んで待たせながら施術するのかorゆとりを少し持たせてサービスを100%出せるようにするのか)
- 料金設定は?それに見合う価値(技術、人間力は足りているのか?)
etc.....
これはサロンによってオーナーの考えはバラバラなので何が正解かはわかりません。
働く従業員の求めているものも違いますし。
自分としては
- 1人1人に自分の100%を出し切りたい
- 時間に追われる仕事はしたくない(そうはいってもプロである以上施術スピードは大事です)
- お客様はもとより自分の満足するサービスを提供したい
- 何よりも楽しく仕事したい
っていう気持ちが強いので
『おらー利益だ!売上だ!働けー!』
っていうオーナーさんとは真逆のスタンスですね(笑)
どっちが正解かは本当にわかりませんが、みんな楽しければそれでよし
お客様もスタッフもね
色々がんばりましょう
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